子供部屋

硝子のシューズは痛いだけ

今更なにわともあれの話

今年の春に大阪松竹座新橋演舞場で行われたなにわともあれほんまにありがとうについてどうしても今年中に残しておきたいことがあって、キーを叩く。

 

 

記念すべき最初の投稿にも関わらず、濱田の話ではない。あるふたりの記憶の記録。

 

 

それは大阪公演ラストのWアンコール、バンザイ夢マンサイでの出来事。一度降りた幕が上がりそれと共にイントロが流れ7人が登場、そして私は濱田をロックオン。基本的に「近くの他メンより遠くの自担派」(松竹座に近いも遠いもないが)なので公演終了後に流れるレポを読んで初めて知る他メンのわちゃわちゃも少なくない。

 

だからどうしてその瞬間の淳太を「B.A.D.」を目撃してしまったのかは今でも分からない。

 

イントロが鳴り響く中、好き勝手に動き回る5人の前でいつもと同じポーズ(バンザイ~のスタンバイ、オリジナルに忠実に)でステージに膝をつく淳太とあっくん。少し離れた一直線上で、目も合わさずに。

 

そしていつもと同じタイミングで同じポーズで立ち上がるふたり。淳太だけがあっくんの横顔に苦笑いのような表情を浮かべながら何か言葉を投げかけていた。あっくんはそれに気がついてはいなかった。

 

その後はふたりともそれぞれ他メンとわちゃわちゃ(というよりむちゃくちゃ)して、何事もなかったかのようにふるまっていた。

 

 

シンメなら当たり前、目を合わさずに動きを揃えることなんて朝飯前だろう。なんせ元「B.A.D.」である。BOYS担だった私も関西Jr.の現場で幾度となく似たような場面を見た、それは自ユニの場合でも。あらためてそれに感動したり感心することなんて無かった。今更。

 

なのに何故、半年が経とうとしている今でもその光景が忘れられないのだろう、目に焼き付いて離れないのだろう。

 

多分、それは彼等が必死に7になろうとしていた時期に思わず「出てしまった」2だったから。ファンの前でそれぞれの役割を決めて、一人一人が自分の場所を手探りで探して…

 

もしかしたら裏で示し合わせていたのかもしれない、もしかしたら気が付かないうちにアイコンタクトでもしていたのかもしれない。

 

客席で突っ立っているだけのヲタクには何も分からない。

 

それでも、その瞬間の私には彼等のその行動が偶然生まれてしまったものに思えた。あっくんは淳太のことを見てはいなかったし、淳太のも立ち上がった後に気が付いて思わずこぼれてしまった笑みのように見えた。

 

ただただ羨ましかった。「ジャニーズWEST」になって初めて素直に「B.A.D.」を良いと思えた。後者はただ単に自担のシンメを愛するあまりの行き過ぎた感情のせいであって、けして個人個人のことが本当の意味で嫌いだったわけではなかったのだけれど。まあ、私も若かったということで。

 

 

春のことだから記憶と現実に多少の違いはあるかもしれないけれど、それでもどうしても自分の言葉で残しておきたかったもの。