あの冬の話をしよう
日生ANOTHER千穐楽でぼんやりと発表された冬の予定、正式発表まで、私はただひとつのことだけを気にしていた。
それは、濱田が誰と組むのかということ。
好き嫌いで組んで欲しい人ではなく誰と組めば有利であり有益であるのか。
発表されたBとGの組み合わせ、クレジット順を見てとりあえず安心したというのが正直な感想、そして公演としてもクオリティの高いものになりそうでわくわくさせられた。
ユニット別の公演が無いと嘆く他担を羨ましくも思いながら。
スペシャル公演を申し込むという考えは無かった、自担メインの公演にありったけの名義をつぎ込むことに意味があったし、単純にメイン公演があるのにわざわざ出番の少ないものに申し込む意味が見いだせなかったというのが何よりの理由。
あけおめコンサートに行く予定のない私にとって、これが関西Jr.の自担を見る最後だという覚悟で。
全編コントだと事前に聞かされたB公演、期待せずに行った一日目
…見事に騙された。
忘れてた、すっかり。あいつらの狡いところ。
普通に面白いコントして、普通に神なメドレーして、普通にめちゃくちゃかっこつけて、実際めちゃくちゃかっこよくて(あえての崩し文章表記)、
そしてこのタイミングで最後の曲に「もう君以外愛せない」を選ぶ意味くらい私にだって分かるよ。
そう私達に言わせたいんでしょう、自分たちからのメッセージと見せかけた罠だと。
これから先の未来がどうなろうと彼に着いて行くと決意「させられた」。
そしてG公演
入場前に鳴り響いたスマホに映し出されたのは流星休演の速報だった。
確かに劇場前がいつも以上に異様な空気を漂わせていたことを今でも覚えている。
濱田担の私はそれを横目に入場、大人しく開演を待った。
幕が上がると、貼り紙通り、メインメンバーとしてステージにいるのは濱田神山の2人だけだった。
「皆さんの言いたいことはよーく分かります(笑)」
もう、お互い笑うしかなかったね。
それからは、流星の不在を補うかのように皆で一体となって盛り上がった。
あんなにもアツい松竹座はいつ以来だろう、DVD撮りの日の少年たちくらいだろうか。全編生歌、ダンス曲も被せての生歌という彼等の姿勢も更なる盛り上げの大きな要素となった。
クオリティは言わずもがな。
2日目、ミスパを撮り終わってすぐ新幹線に飛び乗った流星が現れたのは、ちょうど濱田が26歳の抱負を語っている途中のことだった。
流星は悪くないけど、スタッフさんタイミング…
次の日にたっぷりと時間をかけて想いを語ってくれたのを、私は見られた(聞けた)から良かったけれど。
そのときのことに関しては以前、「膜」に記したので今回は省略。
3日目、ラスト公演にして初めて最初から最後までフルメンバーの揃った回
最高の盛り上がりで幕を閉じた。
BとG合わせて6公演、そのすべてが忘れられない大切な宝物
B公演もG公演もあのメンバーにしか作りあげることの出来ない公演だった。
特にG公演は今でも私の中で特別なものとして胸に刻まれている。
彼等が組んだセットリスト、それは長い年月を松竹座で関西Jr.として活動した歴史の絵巻物だった。それは自分たちのファンが共にその時代を生き抜いてきた者達であることをよく分かっていたから。
beautiful未来、Esper、NEXT STAGE…次々と披露される懐かしの楽曲、
ラストの曲はシルエットでなく「鼓動」
そして何より、アンコールに選んだのが浪花一等賞!でなくロマンティックだったこと。
幼き頃の私が初めて行った関西Jr.のコンサート、2007年夏松竹座公演、そのOP曲がまさにロマンティックだったのだ。
ロマンティックに始まり、ロマンティックに終わった私の青春
濱田君は本当に狡い人
それまで封印されていた2曲をこの公演で、最後の最後に見せてくれた。
あの曲をおふざけコーナーで使われたら、どんな顔して聞けばいいか分からないじゃない。
結局、私は笑いながら少しだけ泣いた。
濱田が私たちに見せてくれたもの、それは確かに此処にBOYSがあったこと、彼等が全力で生きていた証
こうでもされないと成仏出来ない私みたいなやつを濱田君自ら埋めてくれてありがとう
花を供えてくれてありがとう
手を合わせてくれてありがとう
お陰で心からジャニーズWESTを楽しめているよ。
少し時間はかかったけれど。
これからもよろしくね、
ジャニーズWESTの濵田崇裕君
デビューおめでとう
そしてありがとう