子供部屋

硝子のシューズは痛いだけ

相方

ときどき、夢に出てくる

 

もう二度と更新されることがないままのアイドルとしての姿で

 

懐かしい衣装、私の一番好きな青色の衣装で

 

当たり前のように濱田君の隣で笑っている

 

私も当たり前のようにその姿を客席から見つめている

 

通い続けた松竹座の客席で

 

偽りの幸せの時間

 

目が覚めて夢だと気が付く度に涙が止まらなくなる

 

 

 

 

 

けれども、この前の夢は違った

 

どこか知らない場所に私と濱田君と3人で、皆、私服姿で居た

 

私はまだどこか幼く、濱田君はチャラさと少しの冷やかさを混ぜた空気を纏った昔の彼で

 

そんな私たちに

 

「ごめん」と

 

ただひたすらに、地面に頭をこすりつけんばかりにして謝りつづけていた

 

 

 

 

謝るくらいなら最後まで一緒にいてほしかった

 

あのままふたりでいたら終わりがくると思っていた

 

どちらも外の世界を日の目を見ることはないと

 

後輩の追い上げ、単純な人気やスキルだけでは追い越せない存在

 

この世界でふたりで生きていくのは難しいと

 

 

それなら、ふたりで去ってほしかった

 

 綺麗な思い出のままで

 

そんなことを考えてしまう

 

今でも

 

 

 

 

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