子供部屋

硝子のシューズは痛いだけ

畠中祐「STAND UP」発売記念イベント トーク&お渡し会

若手声優・畠中祐君のイベントへ軽率に行ってきてしまったお話

 

そもそものきっかけは、昨年上映されていたKING OF PRISM by PrettyRhythmというアニメ映画である。

 

アニメは幼稚園児の頃にセーラームーンを見てごっこ遊びをしたりキューティーハニーに憧れたりした程度の知識しかなく、唯一やり込んだゲームはときめきメモリアルGS3くらいのもので、物心がついたときから私はずっとジャニヲタだった。

 

しかし当時のTwitter流れる「キンプリはいいぞ」「キンプリを見てください」という何の説明にもなっていない映画の感想が興味を引き、私は面白半分でチケットを取り映画館へと向かった。

 

内容は想像していた以上に理解するのが困難なものであったが、確かに面白かった。

 

十王院カケル君という推しも出来た。

 

そして、十王院カケル君とコンビのようなポジションのキャラクター、香賀美タイガ君の声が好きかもしれないとぼんやりと感じていた。

 

上手い下手の区別は私にはつかないが、まっすぐで純粋な「男の子」な声が耳に残っていた。

それが、私が畠中祐を知ったきっかけである。

 

その後、何気なくDLしたゲームアプリ「夢色キャスト」にも、偶然、畠中祐はいた。

 

その中での私の推しキャラは橘蒼星君、またもや彼が声をつけているキャラクターでは無かったのだが、アプリ内で披露される歌声や彼のキャラクターを通じて伝わる熱意に少しずつ惹かれていくのを感じていた。

 

そして、昨年10月のKING OF PRISM by PrettyRhythmの候補生達(映画内ではいわゆるJr.のような立ち位置)キャストによるトーク&ハイタッチ会、今年6月の夢色キャストファンミーティングやキンプラ(KING OF PRISM by PrettyRhythmの続編映画)の舞台挨拶などのイベントを通して彼のまっすぐさ、キャラクターへと向き合う姿勢、トーク技術は自他ともに認めるぽんこつっぷりでも一生懸命に伝えようとする熱意、また、Twitterなどを通じて知る可愛いエピソード(個人的にキュンとしたのはお弁当屋さんかどこかでおばちゃんがから揚げをおまけしてくれたことをとても嬉しそうに呟いていたこと)に何とも言えない愛しさが広がっていった。

 

7月に個人名義でCDを出すことは知っていたから、記念に一枚購入しようと考えていたタイミングに、今回のリリースイベントが告知された。私はすぐさま自宅から一番近くのアニメイトへ向かいCDを予約し参加券を手に入れた。

 

そしてレターセットを選んだり曲を聴き込んで感想を綴ったり、自担のコンサートのときよりも気合を入れて服を選んだりしながら当日をむかえた。

 

 

それが今日の話である。

 

開店前のアニメイト日本橋店に並び、中で入場順の抽選を引き手紙を預け、待機するまでは良かったのだが、待機場所が空調の一切ない非常階段だったのはいくらジャニヲタ活動で過酷な状況下に放り込まれる事態に慣れている私ですらなかなかしんどいものであった。20分程度の待ち時間内に制汗シートとあぶらとり紙を何枚も消費した。

 

開始30分前に開場。パイプ椅子に座り、アニメイトのロゴが敷き詰められたセットを見ながらソ●フマップみたいだと低レベルな感想を抱いたり、注意事項を聞いたりしていると、突然、バンギャ風の女性が登壇。

どうやら彼女はランティス(レーベル)のプロデューサーさんらしく今回の司会も担当されるとのことだった。彼女はそのままマシンガントークを繰り出し、緊張している私達を笑わせてくれた。つーこさんみたいな人か、と、納得した。ランティスのつーこ。

 

そしてつーこさん(違う)の合図で「祐君!」と皆で呼びかけて畠中君が登壇。

 

彼は、ちゃんと客席ひとりひとりと目を合わせながら、曲についてだったりデビューまでの経緯だったりをときに(頻繁に)突っ込まれながらも丁寧に明るく語ってくれた。

 

中でも印象的だったのは、落ち込んだ時はなかなか立ち直れないけれどもその悔しさだったりの感情をバネにするように心がけている(ニュアンス)といった言葉だ。

 

彼が表で見せてくれるまっすぐさ純粋さは、ときに彼が自身の中に生まれたマイナスの感情だったり綺麗でないものを消化して昇華して出来たものなのだろう。

 

綺麗なだけではない、強さをその言葉から感じ取った。

 

 

そしてお渡し会へ、

 

 

……ツイートから察してほしい。

 

ジャニヲタは接近戦には慣れていない。

 

「私今26なんですけど(何で言ってしまったのか自分でも分からない)、声優さんのCD買ったの初めてで」

「大好きです/////(年下の男の子に何言ってんだいや良いのか)」

「夢キャスとキンプリのライブ行きます(夢キャスはランティスだから良いとしてキンプリは言ってよかったのか、いや一応トーク中にも何きっかけで知ったのかアンケートとってたから良いのかな)」

 

これらの言葉を言いながら頭の中で()のセルフツッコミをしながら合図されるより先に逃げるようにして去ってしまったという後悔ばかりの結果となってしまった。

 

音量もいざとなったら蚊の鳴くような声しか出ずに、きっと聞き取るのも大変だったろうし内容も何言ってんだこいつと思われても仕方がないものだったろうに、目線を合わせてひとつひとつに言葉を返してくれた。

 

キンプリのイベントでハイタッチ済みだし、近くで彼を見るのが初めてだというわけでもないのにとても緊張した。

 

今までは、可愛いと思って見ていた。先輩に弄られる姿やトークがときどき迷子になるところも色々と。

 

けれども、今日あらためて正面から見てメッセージ入りのブロマイドを手渡してもらって、視線を合わせてくれる身長差だったり大きい手だったり、ちゃんと男の人なのだとときめいてしまった。

 

 

 

 

 

二足のわらじを履く勇気や体力は無い。

声優さんのイベントは基本的には関東のイメージで関西住みの私は距離に躊躇する。もう、大和三銃士の月のように週1で東京に通うようなことは金銭的にも体力的にも気力としても難しい。ヲタクは楽しいけれど、プラスの面だけで出来ることではないということを知っているから。

対ファンとの距離は近くて公式に貢げる(プレゼントを贈ることが出来る)状況に、ハマるのは正直怖い。セーブ出来ない自信がある。

興味のない作品のイベントに「彼が出てるから」と参加することは、正直自分のスタンスには合わない。そういう人を否定はしないし、それぞれで良いとも思う。

 

他にもまだ実際に本人にお会いしていない人ですごく好きな声(そして顔もドストライク)の声優さんが居るのもあって、この世界にハマると、二足では済まなくなると容易に想像が出来る。

 

だから、彼のことは自分のペースで無理なく応援出来たらいいと思う。

今日のトークの内容的に、セカンドシングルやファーストアルバムも企画が動いているのだろうという雰囲気がある為、気に入れば貢献出来たらと思う。