子供部屋

硝子のシューズは痛いだけ

33歲

アイドルを生業にする人は、いや、「ジャニーズ事務所に所属するタレント達は」、歌や踊りは勿論バラエティも演技もMCも……いくらそれらの精度を高めたとしても、仮にそれらを本業とする人々よりもレベルの高いものを提供したとしても、一枚のフィルターを挟んでから評価されてしまいがちだ。

 

「アイドルのレベルじゃない」

「ジャニーズなのに凄いね」

「○○(それを本業として活動する人々)みたいだね」

 

そんな上から目線の言葉で消費されてしまう。程度の低い人達のオモチャにされる。

 

それでも、そんな中でも、それぞれが自分の極めたいことや武器を見つけて戦おうとする。

 

けれども、自担は、大倉忠義にはそれがない。

 

音楽に人生をかける訳でも無い、司会業もない、生粋のTVっ子でもない、他の年下組みたく演技仕事に関心が高いわけでもない。

 

彼はただ、アイドルだ。

 

ただ、アイドルでいることに関しては紛れもなく一流だ。

 

 

 

「アイドル」で居ること。

先述したように、アイドルの仕事内容は多岐にわたる。けれども、その中でも一番大切にしなければならないのはファンの前に立つ時間。ステージに立つ瞬間は美しくあり続けること。それは、パフォーマンスやビジュアルは勿論のこと、何よりもファンに嘘をつかないこと裏切らないことだと、私は考えている。

 

大倉担としての私が迎えた彼の誕生日は、今回で14回目。

 

この年月の中で、彼の姿勢や言動に嘘や矛盾を感じたことは一度もない。

いつだってステージに立つ彼は美しかったし、ファンに誠実で在り続けた。

具体的な例を挙げるのは難しく、彼の姿勢をその姿を見ていれば分かるとしか言いようがない。

 

 

 

何度も言う、彼は美しい。

 

けれども、天性のアイドルかといえばそうではないと思う。

 

アイドルになりたくて天下のジャニーズ事務所に履歴書を送ったほんの少しだけ普通よりかは可愛い男の子が、アイドルになるためにまっとうに己を磨き続けた結果が今の姿なのだと思う。

 

アイドルというのは不思議なもので、ただ立つだけでアイドルになれる人もいれば多くのものを犠牲にしてやっとその肩書きに相応しい姿に近づくことの出来る人もいる。

 

どちらが良いとか正しいとかではなく。

どちらの方が努力をしているかだとか真面目だとかそんなつまらないことではなく。

 

彼はただアイドルで在りたくて、そして、ただ関ジャニ∞で在りたくて、この仕事を続けているのだと思う。

 

 音楽に人生をかける訳でも無い、司会業もない、生粋のTVっ子でもない、他の年下組みたく演技仕事に関心が高いわけでもない。

 

そんな彼がフィルターを挟んで評価されてまでも様々なジャンルの仕事に挑むのは、ただ、関ジャニ∞が好きだからというのが理由だと。

 

彼はただアイドルで在りたくて、そして、ただ関ジャニ∞で在りたくて、この仕事を続けているのだと思う。

 

そんな勝手な想像に行き着いたのは、あの会見の言葉。グループのことは勿論、何よりもファンのことを想って出席したあの姿。正直すぎるくらいの膨れっ面。

 

そして、そんな彼がやっぱり好きだと思った。あらためて、どれだけ大切にされているかを実感した。

 

14回目の誕生日が、今回の誕生日が、きっと、今までで一番、貴方のことを好きだと思っていた。

 

33歲おめでとう。

 

今年も貴方が私にとっての最高のアイドルです。