子供部屋

硝子のシューズは痛いだけ

2016年クリスマス、私は名古屋にいた

2016年12月24日、京セラドームへ向かう為に遠征してきた色とりどりのヲタクたちを横目に、私は新大阪駅から名古屋へ

 

ナゴヤドームで待っている、7人の男前たちに逢いに行きました

 

 

 

 

結論から先に言うと、出戻りました

 

担「上がり」(という言葉が正確なのかは分からないけれども)して、大倉担として出戻りました

 

 

 

濱田君のことを嫌いになったわけではありません

 

そう書くと、綺麗ごとのように、自分を守るために言っているのだと思われるかもしれません

 

濱田君を一番好きだった時期の自分自身が今の自分を許すことができないのです

 

 

 

 

その時期は意外にもそう昔のことではなくて、2013年、大和三銃士からクリスマスパーティーの期間

 

卒業論文の合間をぬって毎週のように夜行バスに乗り込み早朝の新宿をさまよったときの肌に沁みる寒さ

 

こじんまりとしたビジネスホテルの机に座りながら便箋に書きなぐった感想の数々

 

昼夜と公演があれば、その合間にひっかけ橋を渡った先にある飲食店で身を小さくしながら昼公演の感想を書いては玄関ロビーのお手紙BOXへと投函したこと

 

あの短い期間が、一番、私が濱田担として生きてきた10年の間の中で彼のことを考え見つめていた時間だったのだと今では思います

 

 

 

 

 

 

私は

 

BOYSが大好きでした

 

濱大が大好きでした

 

けれども、「濵田崇裕」というひとりのアイドルへと全力を注いだのは確かにあの秋冬だったと

 

関西ジャニーズJr.だけでなくジャニーズから飛び出して全く違う世界で勝負している彼を

 

あからさまに公開デビュー選抜オーディションとして開かれたクリスマスパーティーで自分というキャラクターを全身で表現する強さを

 

チケットを買う、毎公演何かしらグッズを買う、団扇を振る、手紙を書くといった方法で支えていた日々はたとえ自己満足であろうとも、とても充実していました

 

 

 

そのときの想いを超えることのできないまま、デビュー後の彼を見つめている私が居ました

 

彼が一人であった期間、彼が目を向け気持ちを伝えていたのは、確かに自分のファンに対してでした

 

今よりも母数自体が少なく、そして彼自身に原因があったわけではないとはいえ、ユニットが消滅したことにより離れた人だっていたでしょう。箱推し、シンメ推しの多い彼等でしたから

 

その分一人当たりに与えられるものは大きく、どこかで自分(たち)が特別な存在であると勘違いをしてしまったのです

 

けれども、デビュー後、彼は自分「達」のファンをまとめて平等に愛するようになり、今までの取り分は少なくなってしまいました

 

それが正しい、彼の方法が正しい

 

分かってはいても、大好きな玩具を取り上げられた子供のように、私は拗ねてしまったのです

 

元々同担拒否の傾向にあったのが、ますます強まり、会場で隣に濱田担が来ると開演前から嫌な気持ちになり、公演を素直に楽しめなくなるまでになりました

 

 

 

そしてもうひとつ、これが決め手となったのが、最後まで「ジャニーズWEST」を、そこにいる自担を愛することができなかったということ

 

濱田君自身で自分を下げるような行動や過度な悪ふざけが少しずつ目立つようになったこと、そして何よりも一部のメンバーが自担を下げる(そしてアフターフォローに欠けている)といったことが目につくようになったからです

 

関西ジュニアという大きな括りの中で見ていたときは好感を抱いていたメンバーが、いざ同じグループになると気持ちのよくない面も見えてきてしまって、勿論、いいところも沢山知っていたはずなのにいつしかそれも見えなくなってしまうといった残念なループへと陥ってしまったのです

 

昨年末まではこのような薄暗い気持ちにずっと囚われていました

 

 

 

 

 

濱田君のことを嫌いになったわけではありません

 

それは本当のことです

 

年が明け、公開されてすぐに映画「破門」を観に行きました

 

そこで、私なりに気持ちを整理することが出来ました

 

 

スクリーンの中にいた彼は、私の大好きな彼でした(以下、映画ネタバレ?注意)

 

 

 

 

桑原と二宮との港での場面、初見達に尾行されていることに気が付いた瞬間の表情の移り変わり、それまでの笑顔から引き締まった表情に変化するそのふたつの間で見せた微妙な表情、その一瞬に私の好きな彼が確かに存在していた

 

言葉で表現するには難しいけれど、確かに、それは、ずっとずっと見てきた彼の演技、私の大好きなものでした

 

 

お芝居のカタチには人それぞれの演じ方やこだわりがあると思います

 

濱田君という人間に役という衣服を纏うように演じる人だと

 

私はそう思い続けています

 

そして、そんな彼のお芝居が私はとても好きでした

 

 

 

そして、これからもずっと

 

ずっと見ていたいとそう思ったのです

 

 

 

 

 

担当としては大倉担に戻ることになりましたが、濱田君を好きな気持ちには一生変わりはありません

 

これからは見たいと思った濱田君だけを見たいと思ったタイミングで追いかけていこうと思います

 

 

 

 

 

 

映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」、みんな観てね!

 

 

 

 

※年をまたいで書き上げた為、文章の繋がりや文体等にバラつきが見られるかもしれませんが、あえてそのときの気持ちを残しておこうと思います